ド根性ランクマッチ

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【SWSH】8世代お気に入り構築 / 蒼炎レシラムコジョンド【S29最高R1810最終1311位】

 こんにちは。

 りくぞう(@zoh_poke)と申します。

 今年10月をもって、s1〜s35までの長きに渡る剣盾でのランクマッチが幕を閉じました。僕が本格的にランクマッチを始めたのは剣盾のシリーズ11(竜王戦ルール)、12(禁止伝説2体ルール)あたりでした。それまでは氷統一だったり、自分の好きなポケモンたちを使って遊んだりフレ戦を嗜む程度で、順位などを気にしてランクマに潜ることはない、いわゆる完全エンジョイ勢でした。ですが、色々と強者の方の構築記事や動画などを観ていくうちに次第に自分も結果を残してみたいなと思うようになっていき、そこからまずは3桁順位を目標に自分なりに構築作成やプレイング、ポケモンの調整方法の基礎などを本格的に学び始めました。そして剣盾最後のシーズンであるs35にて相棒のコジョンドと一緒に最終3桁を達成することができたのですが、その際の使用構築についての記事は先日書かせていただきました(そちらも見ていただけるととても嬉しいです)。

 なので今回は、svが発売する前に剣盾の全体的な振り返りという意味も込めて、個人的にお気に入りだった、禁止伝説2体ルールのs29で使用していた構築の記事を記しておこうと思い、この記事を書かせていただいております。前置きが少し長くなってしまいましたが、 最後まで読んでいただけると幸いです。

 また、色々と見にくい箇所や気になる箇所等あると思いますが、その都度指摘してもらえると今後の改善に役立てることができると思います。是非アドバイス等ございましたら教えていただけると嬉しいです。

 

 

【使用構築】

 

 

tn : りくぞう

成績 : 最高R1810最終1311位(R1775)

 

 

【構築のコンセプト】

コジョンドレシラムの圧倒的ビジュアル(※個人の感想)

・環境に多いザシオーガやバドザシに対してサイクルを回した後にレシラムの圧倒的火力と打ち合い性能で削りきる

 

【構築経緯】

から

 まずは、環境に多いザシアン+カイオーガ、ザシアン+黒バドレックスの並びに対してエースとして選出することができる、ソーラービームシャドーボールを採用したチョッキレシラムから構築を組み始めた。次にレシラムが苦手とする高速ドラゴンアタッカー全般に対して強く、竜技をカットすることができる上、レシラムのダイマが終わった後の詰めとして対面性能、単体性能ともに高いポケモンであるザシアンを採用。そしてこの2体の並びだと地面技が一貫していることと、初手ダイマを切るよりもある程度サイクルを回してから後出しダイマを切る方が強いと感じたのでザシアン受けとしても展開要因としても汎用性があるランドロス、同じ理由からカイオーガ受けとしてエレザードを採用。このままだと珠ランドが重すぎることや、物理ポケモンをランドに一任するとランドに役割集中された時に相手の物理ポケモンに破壊されてしまうため、オボンの実を持ったナマコブシを当初採用していたが、黒バドに対してサイクルを回せないため、ザシアンに氷の牙を持たせてトレースHBポリゴン2を採用することで黒バド受けができて物理ポケモンに対しても強く出ることができ、珠ランドにもある程度抗っていくことができると思いナマコブシの枠をトレースポリゴン2に変更。最後に(採用自体はなんなら一番最初に決まっていたが)、ラキヌオーやバンギヌオーのような受けループ、ホウオウナットに対して崩す手段が足りないと感じたため、見えない崩し枠として珠コジョンドを採用して構築が完成した。

 

【選出】

・選出① :+@1

ダイマエースのレシラム+ザシアン含む物理全般を広く受けるランドロス。相手の物理ポケモンに対してランドロスを後出しして、そこからステロを展開したり蜻蛉返りで対面操作をし、後のレシラムを通しやすくする動きが無難に強かった。@1は相手の構築を見て《カイオーガにはエレザード、黒バドにはポリゴン2、ラキヌオーのような受け構築にはコジョンド、対面的に動くのが強そうならザシアン》といった具合に相手の構築に刺さっているポケモンを投げていた。

・選出② :+@1

主にこの構築がきついマンムーやウーラオスに対しては、初手にザシアンを投げて数的有利を取ってからダイマレシラムで打ち合うような選出をしていた。また、相手の伝説枠にゼクロムやジガルデ、ムゲンダイナなどがおり、初手からザシアンで圧をかけていきたい構築に対しては、初手にザシアンに置くことが多かった。相手の構築のザシアン受けがランドしかいなさそうな場合にも初手にザシアンを投げて、有利対面ができたら剣舞をしてそこから一気に崩しを行う動きも強かった。

・選出③ :++(oror

対受けループ選出。レシラムとザシアンが、ラキヌオーやバンギヌオーの並びに完全に受けられてしまうため、その並びを破壊する役割としてコジョンドを選出し、@1は相手の物理受けを崩した後にザシアンが通りそうならザシアン(基本的にはザシアン)、ボルチェンで対面操作していくならエレザード、ホウオウを見たり、ステロを撒きながら戦っていくならランドロスといったように選出を変えていた。

 

【個体紹介】

コジョンド@命の珠

特性 : 再生力

性格 : 意地っ張り

努力値 : 141(4)-194(252)-80-103-80-157(252)

技構成 : インファイト ストーンエッジ 穴を掘る 草結び

 相棒ポケモン。そして受けループ破壊枠。s35の記事でも述べた通り、このような種族値インフレ環境でマイナーポケモンを活躍させるには構築のエースにするのではなく、受けポケモンに役割対象を絞る方が強いと感じたので、ホウオウナット構築やラキヌオー、バンギヌオーなどの受けループ構築に採用されるほとんどのポケモンに対して打点を持てるような技構成にしていた。

 このルールではラキヌオーがかなり増えていて、受けループに限らず黒バドザシアンなどの構築にもラキヌオーの並びが入っている構築が増えていた印象があったので、そこに対しても強く出ていけた。このルールの終盤に流行った「バドホウオウナットバンギポリガブリアス」のような構築に当たった際は、相手の選出次第ではコジョンドダイマを切ってそのまま3タテ、なんてこともあった。

 しかし、受け型のムゲンダイナとラキヌオーでサイクルを回されるとレシラムとザシアンではそれを崩す手段がなく、そうなるとコジョンドの穴を掘る媒体のダイアースをダイナの交換を読んで当てないといけないため、ダイナラキヌオーの並びを崩すのにはだいぶ苦労していた。その場合は何度かサイクルを回して相手が確実にダイナに引いてくるタイミングでダイアースを打つようにしていた。しかし逆に言えばこのダイナ交換読みダイアースさえ当ててしまえば基本的にHB特化でもダイナが受からないため相手は誰か1匹を失うことになり、そうなればコジョンドかレシラムかザシアン誰かが通るのでそこから崩していくことはできた。

 性格については、陽気にすると最速ガブリアスや最速サンダーを始めとする様々なポケモンを抜けるようになるが、それらのポケモンは役割対象ではなく基本的に対面することは想定していないので受け崩し性能に特化するために意地っ張りで採用。また、CではなくBやDに下降補正をかけるとヌオーが草結びで確定一発になるが、例え倒せなかったとしてそこまで削ってしまえば裏のポケモンで倒すことができる圏内に入るため(そもそもヌオーの攻撃でコジョンドも一発では倒されない)、基本的には意地っ張りで特に問題はなかった。

《調整》

H : 3n(再生力の回復量最大)

A :インファでHB特化輝石ラッキーを確定、HDナットレイを確定(HB特化だと62.5%)、HB特化エアームドを87.1%の乱数二発、エッジでダイマなしHBホウオウ確定、無振りダイマホウオウを75%で一発(珠ダメ込み確定)、ダイアースがHB特化ダイナに対して61.9〜73.6%

C : 草結びでH252D4ヌオーを75%で一発、H252D4カバをオボン込みで98%の乱数二発

S : 最速90族抜き

 

 

@突撃チョッキ

特性 : ターボブレイズ

性格 : 控えめ

努力値 : 189(108)-x-121(4)-216(211)-141(4)-133(180)

技構成 : 蒼い炎 流星群 ソーラービーム シャドーボール 

 本構築のエース。特殊相手なら基本的に打ち合いに負けることがない最強ポケモン。炎/竜という優秀なタイプ耐性と高い特殊方面の種族値にチョッキを持たせることで珠ダイマオーガにも打ち勝てる程の耐久を得、その上豊富な技範囲と特殊超火力を相手に押し付けることができ、更には生半可な受け出しは成立しない。

 初手ダイマで数的有利を取りにいくのも弱くはないが、相手の裏が見えていない段階でダイマを切った場合にタイプ受けなどで上手くダイマターンをいなされてしまうと後々苦しい展開になることが多いため、個人的には初手に出して圧をかけつつ相手のダイマを誘ってダイマをいなし、ステロや電磁波の展開、対面操作技などでレシラムが通る状況を作り、再度レシラムを着地させてから一方的にこちらのダイマを押し付ける展開の方が勝率は高かった。

 また、この構築はカバルドンラグラージなどのステロあくび展開が若干重めだが、シーズン中盤〜後半にかけて竜舞の珠物理レシラムが流行っていたこともあり逆にダイソウゲンが警戒されず、何もさせずに吹き飛ばすといった展開も多かった。

 しかし弱点として技範囲が広い代わりに素早さをあげる手段がないため(空を飛ぶ媒体でダイジェットを打つことはできるが今回は不採用)裏ごと全抜きする性能はそこまで高くないことと、ダイマが切れたあとは命中不安技やデメリット技が多く、耐久も心許ないため安易に初手ダイマを切ってしまうとそのあとに裏から出てきた相手のダイジェッターにタテられる展開を許してしまうことが挙げられるため、レシラムが通る状況を作り出した上でダイマが切れた後の展開で詰め切れるかどうかを見据えてダイマを切るタイミングを見極めることが重要になってくるポケモンだと感じた。

《調整》

HB : A特化ザシアンの+1戯れつく耐え

HD : 眼鏡ムゲンダイナのダイマ砲確定耐え、眼鏡黒バドのアスビ→ダイマしてアスビ確定耐え、ダイマメタモンのダイドラグーンを93.7%でニ発耐え、珠臆病オーガの雨化ダイストリームをGFの回復込みで確定耐え(控えめは74.3%で耐え)

C : 無振り珠イベルタルをダイバーン→晴ダイバーン+珠ダメ2回分で確定、無振りダイマ黒バドをダイホロウで確定一発、ダイソウゲンでH252D4のカバルドンラグラージを確定

S : 準速マンムー抜き、準速ネクロズマ抜き、HDサンダー抜き

 

 

ザシアン@朽ちた剣

特性 : 不撓の剣

性格 : 意地っ張り

努力値 : 199(252)-215(44)-138(20)-x-136(4)-192(188)

技構成 : 巨獣斬 戯れつく 氷の牙 剣の舞

 欲張り調整型ザシアン。HSとHAのいいとこ取りをするべく、最低限の耐久を確保しつつも素早さにできるだけ振り、その上で剣舞と合わせることで抜き性能も意識した調整を施したが、果たしてこの調整が強かったのかただ単にザシアンが強かっただけなのかは不明。

 しかし、このシーズンの時点ではそこまで最速ザシアンは多くなく、最速以外の速いザシアンは準速ウオノラゴン抜き、最速エースバーン抜き(実数値191)などが多い印象があったため、ザシアンミラーでは上を取れることが多かった。また、万が一上を取られていても相手は最速なことが多いため火力がなく、裏のポケモンと合わせて戦うことでなんとかなることが多かった。

 技構成に関しては、メインウェポンの巨獣斬、レシラムが苦手とする高速物理竜アタッカーへの打点としての戯れつく、有利対面を取った時に裏まで全抜きを狙える剣の舞までは確定で、残りの1枠がインファイトワイルドボルト、噛み砕く、電光石火あたりから選択ではあるが、インファワイボの主な採用理由であるホウオウナットはコジョンドやランドあたりで見ることができ、噛み砕くの採用理由であるヌケニンは、レシラムやランドがいることからかそもそもあまり選出されず、電光石火はザシアン以外のポケモンに対しての詰めの場面で確かに欲しい場面はいくつかあったものの、結局石火を採用したところで最速ザシアンは巨獣斬+石火で落とすことが出来ないため不採用。その上この構築はランドが重くザシアン受けとして選出されることが多かったため、有利対面から剣舞をし、ランドを氷の牙で倒してから全抜きもしくはレシラムを通すといった動きが強かったため、結果的には氷の牙が最適だったように感じた。

《調整》

HB : A特化ザシアンの巨獣斬+電光石火を93.8%で耐え、A特化マンムー地震確定耐え

A : H252B4ザシアンをゴツメ2回+巨獣斬で確定、HB特化ランドロスを+1氷の牙で確定、+1巨獣斬で無振りランド確定

D : 余り

S : 準速スカーフウオノラゴン抜き、最速エースバーン抜きのザシアン抜き

 

ポリゴン2@進化の奇石

特性 : トレース

性格 : 図太い

努力値 : 191(244)-x-156(252)-125-115-82(12)

技構成 : 冷凍ビーム イカサマ 自己再生 電磁波

 第一の役割としては黒バド受け。第二にレシラムが苦手な相手の高速竜物理アタッカーや火力のあるランド受けという役割があるが、大体がザシアン+ランドでどうにかなる上、基本的にそこまで余裕を持って選出できるケースは少ないため、選出した試合のほとんどは黒バド受けとして選出していた。

 黒バドに後投げして霊技を透かした後、ザシアンを後出しされてしまっても特化インファを一発は耐えることができるため、ランドを選出できなかった場合は電磁波を入れて裏に繋ぐといった動きもしていた。

 電磁波の枠はトリックルームやスピードスワップも採用候補ではあるが、トリルはザシアンがザシアンミラーで上を取れる前提で速めの調整にしていることから、こちらの裏がザシアンだった時に相手にタダ乗りされてしまうため不採用、スピスワはレシラムが素早さをあげる手段がないことから結局引かれてしまうとあまり意味がないことから不採用。それに対し電磁波を入れておけばこちらの裏がレシラムでもザシアンでも上を取ることができるかつ、黒バドがこちらのポリ2バックを読んでスカーフトリックをしてきた際にも、特化ダイサイコを一発は耐えることができるため、相手がダイマを切ってきてもザシアンに引いてきても電磁波が安定になることから電磁波を採用した。

《調整》

H : 2n+1(自己再生の回復量最大)

S : 無振りバンギ抜き(ついでに麻痺した最速97族まで抜き)

 

 

エレザード@食べ残し

特性 : 乾燥肌

性格 : 臆病

努力値 : 161(188)-x-72-138(68)-114-177(252)

技構成 : ボルトチェンジ 草結び 蛇睨み 身代わり

 カイオーガ受け。初手にレシラムやザシアンを置いて圧をかけることで相手のカイオーガは素直に水技を打ってくれることがほとんどなため、水技を透かした後の身代わりでテンポを取っていく動きが本当に強かった。相手が無理やりダイマを切ってダイアイスで突破しようとしてきたら身代わり連打、ザシアンやランドなどにバックしてきても次のターンで身代わりを盾に蛇睨みを入れてからランドバック、といった動きがそれぞれできるのが強かった。仮にダイアタックを打たれて素早さが一段階下げられたとしても(襷蛇睨みなどを警戒してダイマを切ってくることはほとんどなかったが)、相手のカイオーガが珠やチョッキのHCベースで素早さに厚く振っていないとまだ上を取れるため、もう一度身代わりを押してダイマターンを枯らしたり、蛇睨みを入れてとりあえず最低限の仕事をすることもできた。

 耐久自体は低いが雨下だと特性と食べ残しでほぼ無限に回復が可能なため身代わりで体力が削れていくことがなく、次のサイクルでエレザード引きを読まれて冷凍ビームなどを打たれたとしても特に不利になることはなく、安定してサイクルを回し続けられるのが強かった。

 また、H252D4振りのカバルドンであれば草結びでオボン込みで確定二発を取ることができるため、水技を透かした際にオーガのスカーフが割れていた場合はカバルドンバック読みで草結びから入れればステロすら撒かせずに完封することもできた。

 ちなみに瞑想残飯カイオーガに関してはさすがに怪しいため、その場合はさっさと蛇睨みを入れてボルチェンで裏に繋ぐのが吉。

《調整》

H : 16n+1(食べ残しの回復量4回で身代わり1回分のHP回復)

C : 草結びでH252D4カバルドンをオボン込みで確定二発

S : 最速

 

 

霊獣ランドロス@ゴツゴツメット

特性 : 威嚇

性格 : 腕白

努力値 : 196(252)-166(4)-156(252)-x-100-111

技構成 : 地震 岩石封じ 蜻蛉返り ステルスロック

 ザシアンを始めとする物理全般受け。岩石封じで素早さ操作をすることも、ステロを展開することも、蜻蛉返りで対面操作をすることもできる万能ポケモン。相手の構築に対するこちらの選出や、対戦中の状況に応じて適切な技を選ぶことが求められるポケモンで、ザシアンに対して地震を打つのか蜻蛉返りを打つのかなど、択になるケースもあったはあったが、とはいえレシラムやザシアンなどと合わせてかなり安定して相手のザシアンに対して強く出ていけるポケモンであった。

 このルールでは禁止伝説が2体まで採用できることからザシアンを採用している構築がほとんどであったことと、仮にザシアンがいないorザシアンを選出されなかったとしてもザシアン以外の物理アタッカーに対して安定したり、ステロや蜻蛉返りなどで十分な仕事をしてくれることから、体感選出率はこの構築のダイマエースであるレシラムと同じぐらいだったように感じている。タイプも特性も技も種族値も全てが優秀すぎて、今後このポケモンがいないとポケモン対戦ができないんじゃないかとまで思うぐらい、このポケモンには頼りっぱなしだったし構築の縁の下の力持ちとして本当に活躍してくれた。

 

【まとめ】

 記事を書き終わるのが思ったより遅くなってしまい、公開するのがsv発売の1日前となってしまいましたが、svには新要素のテラスタルや新ポケモン、剣盾にはいなかったポケモンの内定など楽しみすぎる要素が沢山あるので、これからも楽しくランクマッチをしながら、もっと上を目指していけたらなと思っています。また、今更すぎる禁伝2体ルールの構築記事なのでお気に入りだった構築の記事を残しておくという意味でほとんど自己満になってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

 Twitter@zoh_poke)も始めたばかりなので、対戦勢の方やポケモン好きな方などはフォローしていただけたら嬉しいです。喜んでフォロバさせていただきます。